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【第17話】母が他界し、母のスマホを解約に行くと…店員「本人じゃないと解約できませんよw」

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【第16話】母が他界し、母のスマホを解約に行くと…店員「本人じゃないと解約できませんよw」
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【第1話】母が他界し、母のスマホを解約に行くと…店員「本人じゃないと解約できませんよw」
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本編

私はサッと立ち上がり、

怒鳴り込んできたコワモテの男性を、

笑顔で手招きした。

男性は肩を怒らせながらドカドカと

こちらへやって来たが、私が会釈を

してキノシタを指し示すと、

意外にも律儀に、私に向かって

ペコリと頭を下げたのだった。

 

コワモテ「お話中すみません。

ちょっとキノシタさんに

話があるんですけど…

お姉さんは、あとどのくらいで

終わりそうですか?」

 

スキンヘッドに、グラサン越しでも

分かる鋭い目つき…

見上げるような巨漢を

ド派手ファッションに包んだ、

そのコワモテ氏は、

さっきの地響きのような

怒鳴り声とは打って変わって、

低く落ち着いた声で私に尋ねた。

 

(あら…さっきはいきなり

殴りかかりそうな勢いだったのに…

ちゃんと切り替えて、

周りを気遣えるのね…

なんかちょっとステキ…)

 

カウンターの向こうを見ると、

キノシタはコワモテ氏の視線を

逃れるように、

あらぬ方向を見ながら、

真っ青になって

ブルブルと震えていた…

 

(さっきまであんなに真っ赤だった

のに、今度は真っ青になっちゃって!

アンタはカメレオンか?こりゃあ、

面白いモンが見れそうだよ~♪♪)

 

私はワクワクを抑えつつ、

コワモテ氏に順番を譲ると申し出た。

 

コワモテ「えっ?いいんですか?

お姉さんの用事が済むまで

待ちますけど…」

 

スカミ「いえ。私もキノシタさんと

揉めてまして…ちょっと時間が

かかりそうなんですよ。

長くお待たせするのも申し訳ないので

よかったら、お先にどうぞ!」