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本編
叫んだ。
あまりの大声にびっくりして、
思わずスマホを耳から遠ざけた。
スカ太郎「何だよ、姉さん。
声が大きい」
姉「お母さんが、倒れたの!」
スカ太郎「母さんが!?」
俺も叫んでしまった。
母が倒れた!?
スカ太郎「どうなったんだ!?
容体は!?」
姉「いま、救急車で
運ばれたところ!これから言う
病院に来てちょうだい!」
姉の一報を聞いて、
俺は慌てて立ち上がった。
ビールを飲まなくて良かった。
急いでアパートの階段を
駆け下り、駐車場へ向かう。
姉から聞いたのは、
夜間救急センターだった。
ハンドルを握る手のひらに、
あぶら汗がにじんで
いるのが分かる。
母さんに、いったい
何が起きたんだ!?
電話では詳しい状況は
聞けなかった。
何も分からないので、
嫌な予感だけが高まって来る。
救急センターに着いて、
ロビーへ駆けつけた俺に、
姉も走って寄って来た。
姉は真っ青になっている。
スカ太郎「姉さん!
母さんの様子は!?」
姉「これから手術だって。
心筋梗塞と聞いたわよ」
スカ太郎「マジか!?」