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本編

今日の午前中に、夫のあまりにも

家庭を顧みない態度に

嫌な予感を覚えて、

現在は調査に乗り出している

真っ最中。

 

 

もし調査結果がクロだとしても、

リコの誕生日パーティを

すっぽかしさえしなければ、

まだ考える余地はある。

 

 

もちろん、夫には言わない。

悪いけど、試させてもらうわ。

じっと話を聞いていたら、

 

 

私の目の前で、ヒサオは

しつこいくらいにリコと

指切りげんまんを繰り返した。

 

 

リコはぽろぽろと涙をこぼしつつも、

何とか矛を収め、明日は

来れなくても仕方がないと、

夫を許した。

 

 

とはいえ、やっぱり小学校1年生。

頑張って許すとは口にしたけれど、

悲しさには耐えられなかったようだ。

私にすがりつき、

わーんわーんと大声を上げた。

 

 

リコ「ママ!ママは来て!

絶対に来てね!」

アスカ「行くよ、絶対に行くよ!

リコがリレーで走る姿を

応援するよ!」

 

 

私もうるっときてしまい、

リコを抱きしめて誓った。

そんな私たちを見て、

少しは反省したかと思いきや

 

ヒサオ「キモっ」

 

ごく小さい声で、

夫は確かにそう吐き捨てたのだった。

目が笑っていないし、

 

 

申し訳ないと思っている様子も

うかがえない。

これはやっぱり……

覚悟が必要かもしれないわね。