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本編

仕事の間は忘れていられたエミコへの

疑惑が、再び首をもたげ、

慣れ親しんだ帰り道が、

心なしかどんより暗く見えた。

家で食事を取る気になれなかった

俺は、エミコにメッセージを送った。

 

スカオ[昨日休んだから

仕事が溜まってて…

残業になるから晩飯は食べて帰る]

 

既読になったものの、

エミコからの返信は無かった。

俺は時間を潰す為、ネカフェに行き、

トリカブトの毒や事件について

検索しまくった。

ちょうどいい時間になると、

俺は駅の近くの牛丼屋で

夕食を済ませて家に向かった。

 

俺は気まずさを押し殺し、

大きく息を吸ってから、

ゆっくりと玄関のドアを開けた。

 

スカオ「ただいま〜」

 

エミコ「スカオお疲れ様〜!

体調どう?大丈夫〜?」

 

不自然な程に明るいエミコの

出迎えに、俺は一瞬言葉を

詰まらせた。

 

スカオ「あ…あぁ…大丈夫だよ。

心配かけて悪いね」

 

エミコはすぐに背中を向けて、

リビングに入ってしまったので、

本当はどんな表情を

していたのか分からなかった。

カバンを置いて風呂場へ向かうと、

またもやヨモギ風呂の匂いが

漂っていた。

俺は思わず目を閉じて、

絶望感を押し殺した。