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【第13話】妻が入った風呂の後に、なぜか毎日ひもがある→後日、俺は救急搬送され…
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本編

俺はエミコを愛していたし、

きっと原因はエミコ以外に有ると

信じたかった。

午後に入ると、別の医者が

回診にやって来て、

カルテを見ながらこう言った。

 

医者「数値も順調に回復してますし…

検査結果も…今のところ特に

異常は見られませんね。

症状から24時間の経過観察という

事ですので…今夜、問題無ければ、

明日の午前中にでも退院出来ますよ」

 

翌朝、無事に退院の許可が出たので

家に戻ると、エミコは驚いた様子

だった。

 

エミコ「えっ…!

もう大丈夫なの?!」

 

スカオ「ただいま。驚かせてごめん。

もう大丈夫らしい。

病院から連絡しようと

思ったんだけど、

ちょうど公衆電話が使用中で…

時間が無いから、そのままタクシーで

帰って来た。シャワーだけ浴びたら、

会社に行こうと思う」

 

エミコ「そうなんだ……」

 

エミコは怪訝な顔をしていたが、

時間の余裕が無かったので、

俺はそのまま着替えを持って

風呂場に向かった。

当然の事ながら、一昨日の

夜のヨモギ風呂の痕跡は

綺麗に片付けられており、

俺はあの夜、死にかけた記憶に

複雑な気持ちになりながらも、

急いでシャワーを浴びて

会社に行く準備をした。

 

どうにか始業時間前に会社に着いた

俺は、すぐ上司の所へ行き、診断書を

出しながら、事情を簡単に説明した。

もちろんトリカブト疑惑については

伏せたものの、上司は驚き、

心配してくれた。

 

「くれぐれも無理は

しないでくれよ!」と

釘を刺した上司は、

俺に当面残業禁止を言い渡し、

業務の補佐を付けると言ってくれた。

俺は感謝しつつ、1日遅れ

となってしまった仕事に戻った。