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【第7話】妻が入った風呂の後に、なぜか毎日ひもがある→後日、俺は救急搬送され…

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【第6話】妻が入った風呂の後に、なぜか毎日ひもがある→後日、俺は救急搬送され…
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【第1話】妻が入った風呂の後に、なぜか毎日ひもがある→後日、俺は救急搬送され…
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本編

朦朧とする意識の中、気を失って

溺れてしまわないように必死で

湯船のへりにしがみつきながら、

通話ボタンを押し、

声を上げ続けていると……

唐突に、給湯器のパネルから

エミコの声が聞こえてきた。

 

エミコ「今、救急車呼んだから!

すぐ来てくれると思うから、

ちょっと待ってて!!」

 

気を抜くと、すぐにでも

途切れてしまいそうな意識を

必死に繋ぎ止めながら、

必死の思いで湯船のへりに

しがみついていた俺は、

この時になってようやく気が付いた。

 

(湯船の湯を抜けば良いんだ!!

なんでもっと早く

気付かなかったんだ…)

 

片手で湯船のへりにしがみつき

ながら、もう片方の手で手探りし、

どうにか栓を抜く事が出来た。

お湯が抜けてゆくと共に、

自分の体の重みを感じながら、

(これで溺れ死ななくて済む…)と、

俺は少し安心したのだった。

 

お湯が減ると座った姿勢を保てなく

なり、ズルズルと湯船を滑り落ちた。

俺は、お湯の抜けた湯船の底で

死にそうになりながら、

一人ぼっちで、

救急車が来てくれるのを待った。

 

どれ位の時間が経ったのか……

やがて遠くの方から、

救急車のサイレンが

近付いて来るのが聞こえてきた。

俺は湯船の底に横たわったまま、

(これで助かるかも知れない…)と、

微かな希望の光を見出していた…

 

玄関の方から、エミコが

救急隊員とおぼしき人達を迎え入れ、

何か話している声が聞こえた。

それからすぐ、複数の足音が、

ドタドタと廊下を進んで

こちらへやって来た。