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本編
義母「サトシちゃ〜ん!!
ごめんなさ〜い!!!
この通りよ〜!!お母さん、
本当に反省してるのよ〜!!
ツバサの絵の具を台無しにして〜!
本当に悪かったわ〜!
ごめんなさ〜い!!ごめん
なさ〜い!!ごめんなさ〜い!!!
もう絶対にしないから〜!!
だからお願いよ〜!!もう会えない
なんて言わないで〜!!!
これからも、可愛いツバサの
成長が見たいのよ〜!!!」
(マジか…全部ズレちゃってるよ、
この人……謝るならサトシに
じゃなくて、このメンバーの中なら
私でしょうが!!しかも絵の具て…)
そこから延々と、謝罪と言うより
泣き言を言い続けていた義母だったが
見事に芯を外していると言うか、
トンチンカンな内容で…
私やコズエに対する謝罪は一切無い
どころか、名前さえ出てこない。
つまり、私達に対する数々の嫌がらせ
については、反省の意思ナッシング!
と言うのが見え見えで、サトシも
私も、もちろん義父も、呆れて
物が言えないという状態だった。
(どうしたもんか…もう分かって
もらうために説明する気は
さらさら無いし、口だけの反省も
謝罪も結構なんですけど…)
サトシと顔を見合わせて溜息を
ついていると、背後で静かに
リビングのドアが開く音がした。
ツバサ「ばあちゃん…
もういい加減にしてよ!!」
振り向くと、ツバサが立っていた…
どうやらドアの向こうで、
義母の言い分を聞いていたようで、
ツバサは一見いつも通り穏やかでは
あるものの、かつて見たことが
無いくらい怒っているようだった。
ツバサ「絵の具の事なんて
いいんだよ!家にあった予備で
何とかなったし、1泊だけで帰れた
から、焦らず完成させられたしね。
そうじゃなくてさぁ、
ばあちゃんが謝んなきゃならない
のは、父さんやオレじゃないだろ
って話!!わかんない?
だとしたらもう絶望的だよ?」
それだけ言うと、ツバサは入って
来た時と同じように、
静かに去って行ったのだった…
愛する孫から初めて責められて
しまった義母は、
すっかり取り乱してしまい、
最初はパニック…
愛する孫から初めて責められて
しまった義母は、
すっかり取り乱してしまい、
最初はパニック…
義母「何?何?どう言うこと??
土下座までして謝ったのに…
なんで???」