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【第9話】893「俺達○○組だぞ!」→俺の職業も893だと伝えると…
前回の内容はこちら▼ 1話から読みたい方はこちら▼ 本編 黒ずくめ「まぁ待てって… なぁ、兄ちゃんよぉ… 俺は、年寄り連れのシロウトさんの 命まで、どうこうする気は ねぇんだけどよぉ〜… あんまりゴネられると…こっちも 我慢の限界が来ちまう...
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【第1話】893「俺達○○組だぞ!」→俺の職業も893だと伝えると…
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本編
シドロモドロになりながらも
孤軍奮闘する柄シャツが面白くて、
俺はわざと助け舟を出してやった。
ジン「あっ!もしかして…
専門の業者とかがいるのかな?」
柄シャツ「そ、そうだよ!いつも
頼んでる業者がいるんだよ!!」
ジン「そっかそっか〜…
じゃ、お金かかるよね?
俺ら3人、コンクリート詰めにして
海に沈めんの、いくらかかんの?
あと、3人もの人間がいっぺん
に失踪したら、事件になるよね?
街頭の監視カメラとか、
店の防犯カメラとか…
お前ら、映っちゃってんじゃ
ないの?大丈夫?
手間暇かけて、金かけて、
挙げ句の果てに逮捕とか…
俺の車を手に入れたとして、
割に合うの?」
畳み掛けるように質問すると、
ついに答えられなくなった柄シャツ
が、誤魔化すように怒鳴り始めた。
柄シャツ「テメェおちょくってんのか
コラ!!!いい度胸してんじゃ
ねぇか!!
本当に●されてぇみたいだな!!
若頭がひと声かけりゃ、組のモンが
大勢駆けつけてくんだぞ!!!」
すると、それまで俺の後ろで
黙って聞いていた親父が、
急に甲高い声を上げた。
親父「えぇ〜っ!〇〇組の人達が
いっぱい来ちゃうわけ〜?
ヤダヤダ〜!こわ〜い!
おしっこチビっちゃ〜う!!」
体をクネクネさせながら
オネエ口調で話す親父に、
俺と理事長はたまらず吹き出した。