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【第22話】来院した母親の診察中、子供が変な手の動きを→そのサインの恐ろしい意味が…

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【第21話】来院した母親の診察中、子供が変な手の動きを→そのサインの恐ろしい意味が…
前回の内容はこちら▼ 1話から読みたい方はこちら▼ 本編 激昂するダイキの声は、 きっと廊下まで響いていたのだろう。 ドアの外からバタバタと足音が 聞こえた次の瞬間には、 警察官がドアを開け、カウンセリング 室に駆け込んで来たのだ...

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【第1話】来院した母親の診察中、子供が変な手の動きを→そのサインの恐ろしい意味が…
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本編

スカミ「もしもあのまま、ユウト君が

●力を受けている事に誰も気付かず、

アヤカさんが見て見ぬ振りを

続けていたら、ダイキさんの●力は、

必ずエスカレートしたでしょう。

そのうち、ユウト君の生死に関わる

ような事態になっていたかも

しれない…そんな事件、アヤカさんも

テレビで見たことあるでしょ?」

 

アヤカ「そんな…そんな事には

ならないわよ!!」

 

スカミ「どうしてそう言い切れるの?

ユウト君の体、最近見た事あるの?

痣だらけなのよ??火傷の痕まで

あったのよ??知ってた??」

 

アヤカ「………大げさだよ…

そんな大したことじゃないよ…」

 

スカミ「大したことです!!!

忘れたの??自分が●Vを受けてた

時のこと!!痛み、苦しさ、恐怖…

誰も助けてくれない絶望……

あなたは…自分の子供に、

そんな思いをさせていたのよ??」

 

私は泣きながらアヤカさんに訴えた。

アヤカさんは当時の事を思い出した

のか、自分の体を抱きしめて

震え始めた。やがて、警察官に

促されると素直に立ち上がり、

静かに連行されていった。

ダイキさんとアヤカさんは、

取り調べのあと、ユウト君への傷害と

保護責任者遺棄の容疑で逮捕された。

 

アヤカさんの方は、起訴は免れるかも

知れないが…まだよく分からない。

ユウト君は児童相談所に一時保護

されたが、その後のことは

アヤカさんの状況次第となるだろう。

児童養護施設等へ入所​​する事に

なるかも知れないし…

 

アヤカさんが心を入れ替えて、

ユウト君を大切にし、もう二度と

同じ過ちを起こさないのであれば、

ユウト君の幸せを考えると、

やはり母親と暮らせるのが

良いのかも知れない…

 

これは正解が決まっていない

本当に難しい問題で、

関わる大人が一丸となって、

協力していくしかないと思う。

私も、引き続き何か出来ることを

模索していくつもりだ。

 

ユウト君の幸せを第一に考えた上で、

患者であるアヤカさんに関しても、

この先も出来る限り力に

なりたいと思っている。