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本編

スカ太郎「前にもあったよな、

疲れるとか体調不良とか。

あの時は、結局は大丈夫って

事で、病院での検査は

見送りにしたが。

やっぱり疲れるというのは、

病院でみてもらった方が

いいんじゃないか」

 

俺としては、

皮肉のつもりは無かった。

むしろ心配した気分だった。

いくら体を休めても、一向に

疲れが取れないというなら、

精密検査なり漢方薬なり、

何か手を打たなければと思った。

しかし、ハナコは

むっとした顔をして

 

ハナコ「大げさ。

放っておいてくれてもよくない?

どうしても辛かったら、自分の

タイミングで病院行くから。

スカ太郎はおせっかい焼きすぎ」

 

何とも薄情な事を言う。

あーそうですか、だったら

お望み通り放っておいてやるよ。

少しすねた気分になって、

俺は会話を切り上げた。

何となく気まずくなって、

俺の方からはあまり

話しかけなくなった。

ぶっちゃけ、夜の方も

てんでご無沙汰だ。

 

嫁の方は、気楽になったのか、

やけに機嫌がよくなった。

皮肉なものだな。

何てのんきに思っていたら、

とんでもない裏があった。

ある日、帰宅したら、

いきなり日常が崩壊したのだ。

玄関に知らない

男物の靴があった。