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本編

スカミ「ごめんなさい」

父「ごめんなさいって言えば、

いいってもんんじゃ

ないんだよ!

 

 

勉強もできなけりゃ、

生活態度も悪い。

 

 

ろくでもない絵を

描くしか能が無いとは、

お先真っ暗ってやつだな。

 

 

もっときっちり躾けないと、

スカミは生きていけないに

違いない」

 

 

お父さんは、

私の手に定規をあてた。

ああ。大嫌いな「アレ」だ。

 

 

スカミ「お父さん、またやるの?」

父「やるに決まってるだろう!

口で言って分からないなら、

 

 

痛い思いをさせて

分からせるしかない!

さぁ、簡単な足し算からだ」

 

 

お父さんは、

二けたの足し算問題を

出し始めた。

 

 

例えば、51+46。

すぐ暗算しなきゃいけない。

でも、私は算数がとても苦手。

 

 

5+46なら分かるけど、

両方とも二けたになると、

もうどうしたらいいの?

 

 

お父さんは、

空いている方の手に

ストップウォッチを

持っている。

 

 

私が、いくら遅くても

30秒以内に正解を

出さないと

 

 

スカミ「87」

父「違う!

40秒もかかって

間違うのか、

こんな簡単な問題!」

 

 

ぺしっと、定規で

私の手の甲を叩く。

痛い!痛いよぅ……。

 

 

父「リリカ、分かるかい?」

リリカ「簡単すぎー。

97だよ」

父「さすがリリカだ」