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【第15話】夫が寝言で衝撃の一言を発し、私は姿を消した…
前回の内容はこちら▼ 1話から読みたい方はこちら▼ 本編 スカコ「えぇ、受けて立ちますよ? あなたたちと違って、 私は裁判になって困るような事は 何もありませんから」 ユウスケ「………………」 アカネ「………………」 スカコ「どうします? ...
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本編
ユウスケ「そ、それは…
モゴモゴ…わ、悪かったよ…」
義母「アカネさん、
あなたも常識をわきまえなさい!
既婚者と不倫だなんて!
許されない事なのよ!!」
義母は、ユウスケの母親としてでは
なく、若い社員を預かる社長として、
不倫社員を叱っていた。
アカネ「も、申し訳ありません…」
義母「私にではなく、
スカコさんに謝りなさい!」
アカネ「…………すみませんでした」
アカネは、今の今まで謝罪の言葉を
一切口にしなかったくせに、
義母に言われると、渋々…
といった感じで謝ってきた。
スカコ「謝罪の言葉は結構よ。
慰謝料さえキッチリ払ってくれれば、
それでいいの」
アカネ「………………」
マユは本当は何も悪いと
思っていないのだろう。
不満げな表情を隠すことが
出来ないようだった。
義母「スカコさん、大丈夫よ。
もし払わないようだったら、私の方
からご実家に連絡を入れ……」
アカネ「え!?実家は困ります!!!
そ、それだけは…!!!
必ず払いますから!!!どうか
実家には言わないで下さい!!!」
アカネは急に、義母に縋り付いて
必死に頼み出した。
何故かは分からないが、
アカネには、実家に知られては
マズい余程の理由があるようだった。
(さっき慰謝料の書類にサインを
したんだから、払わないって
選択肢はもう既に無いんだけどね?
ま、お陰でアカネから『必ず払う』
という言質も取れたし、
お義母さんに来てもらって
良かったかも!……って…あれ?)