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【第10話】夫が寝言で衝撃の一言を発し、私は姿を消した…

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本編

ユウスケはまだ勤務時間中

だったので、私は一通り

自宅の中を見て回った。

家の中は小綺麗に掃除がされていた

ので、意外に思っていると、

なんと洗面台に、私の物では無い

基礎化粧品などが、いくつも

並べられていたのだった…

 

(いくら妻が不在だからって…

まだ離婚も決まってない状態で、

浮気相手を自宅に連れ込むなんて…

招くユウスケも最低だけど、

女の方もホイホイやって来て

基礎化粧品まで並べるとは…

相当だわ…)

 

興信所の調査報告書を見て

覚悟はしていたものの、

私は正直ドン引きだった…

実のところ、報告書を見た後、

私は浮気相手の自宅に

突撃してやろうかと何度も考えた。

だが、それを察した母から

釘を刺されたのだ。

 

母「スカコは、キレると

何をするか分からないんだから…

ヒナの為にも、自分の為にも、衝動的

な事をするのはやめなさいよ!」

 

(確かに…私は一度キレて

暴走し出すと、歯止めが

利かなくなる事があるもんな…

後で悔やむような事をする前に、

やめておこう…)

 

そう考えて、突撃を思い止まった。

やめておいて正解だったと思う。

いきなり会った浮気相手が

こんなふてぶてしい女では、

怒りがヒートアップしてしまうに

決まってる。

 

(今日は絶対、

冷静にいかなくちゃダメよ!)

 

見慣れた洗面台に並べられた、

見知らぬ基礎化粧品を睨みながら、

私は自分に言い聞かせた…

やがて時刻は会社の就業時間となり、

間も無くユウスケが

帰ってくる頃合いになると、

私はダイニングテーブルの椅子に

座り、ユウスケを待った。

義母には、一旦寝室に隠れて、

待っていてもらうことにした。

 

ユウスケ「一体どこに居たんだよ!?

電話にも出ないで…

心配してたんだぞ!!」