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【第4話】夫が寝言で衝撃の一言を発し、私は姿を消した…
前回の内容はこちら▼ 1話から読みたい方はこちら▼ 本編 スカコ「えっ?興信所…!? ……そうだな〜……ん〜……」 カオリ「だって気になってるん でしょ?プロの力を借りて、 1日も早く白黒ハッキリさせた方が 良くない?」 スカコ「そうだね…...
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【第1話】夫が寝言で衝撃の一言を発し、私は姿を消した…
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本編
ケンタ「これだけ証拠があれば、
旦那さんを有責配偶者とすることは
十分可能です。
もし離婚をお考えなら、
慰謝料、財産分与、親権など、
スカコさんに有利な条件で
合意させる事が可能だと
思いますよ。
浮気相手の方にも慰謝料を
請求されるのであれば、
もう少し詳しい調査が
必要になりますが…
どうなさいます?追加調査、
希望されますか?」
私は今にも崩れ落ちそうな自分を
奮い立たせ、回らない頭で
必死に考えた。
(証拠は多ければ多い方が良いよね…
変な言い訳されて逃げられないよう、
ぐうの音も出ない程の証拠を
集めてもらおう…)
私は追加調査を依頼した。
私は以前から、
もしもユウスケが浮気をしたら、
縋ったりせず即離婚しようと
決めていたので、
真っ黒な調査結果を受けた後、
速攻で離婚に向けて動き出した。
カオリが、
「旦那の知り合いに腕の良い弁護士が
居るから、紹介するよ?」
と言ってくれたので、
そちらの方もお願いすることにした。
(それにしても…
寝言で浮気バレるなんて…
なんて間抜けなバレ方なんだろう…
だけど、そんな間抜けな
ユウスケのお陰で、
真実が明らかになったんだもんね。
情けないけど、間抜けな旦那で
良かったわ!)
それから私は、ユウスケの前では
何食わぬ顔で普段通りの生活を
続けながら、その裏で、
全速力で準備や手続きを進めた。
ユウスケと顔を合わせ、
会話を交わすのは、まるで
拷問のように苦痛で仕方なかったが、
自分とヒナの未来の為に、
歯を食いしばって耐えた。