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本編
義実家を去る時、
ヒカリは夫に向かって
ヒカリ「パパ、ハッピーバースデー!
元気でね!」
と明るくトドメをさしていたので、
私は少し笑ってしまった。
きっと夫には、生涯忘れられない
誕生日になったことだろう…
その後、義父は宣告通り、
義母と離婚したとのことだった。
義父とは今でも良好な関係が続いて
おり、たまに我が家に遊びに来ては、
ヒカリを可愛がってくれている。
離婚によって、それぞれ住んでいた
家を追い出された夫と義母は、
2人で新しい生活を始めたらしい。
ついに念願叶って、ラブラブ親子だけ
で一緒に暮らし始めたものの、
義母は突然義父に捨てられた
トラウマからか、より一層夫に
執着するようになってしまったそうで
新しい恋人どころか、仕事帰りに
同僚と飲みに行くことすら
許してくれないらしい。
少し帰りが遅くなっただけで、
何度も何度も電話をかけてきては、
義母「タカちゃんまで
私を捨てる気なの?!
まさか、またあの泥棒猫とヨリを
戻す気じゃないでしょうね!?」
などと、メンヘラ彼女のように
泣きながらしつこく
責め立ててくるそうだ。
もし夫からも見捨てられたら、
義母は今度こそ本当に1人ぼっちに
なってしまうのだから、その不安から
疑心暗鬼になってしまう気持ちも
分かるような気がするが…
激し過ぎる束縛に、ママ大好きの
マザコン夫も、さすがに辟易している
ようで、離婚後、しばらくしてから
私に電話をかけて来て、
どうしたら良いのかと
グチグチ相談されたが、そんなの
今更私の知った事じゃないので、
スカコ「なによもう〜!ノロケるの
やめて〜!そんなに愛されて
幸せ者だね!大〜好きなママと、
どうぞ末長くお幸せに〜!!」
と言って、一方的に電話を
切ってから着拒してやった。
私は独身時代の仕事を再開し、ヒカリ
と2人で楽しく幸せに暮らしている。
義母の嫌味&嫌がらせ攻撃から
解放され、マザコン夫に
イライラさせられることも無い。
ストレスフリーで、
とても快適な毎日だ。
これから、ヒカリをもっと幸せに
するために、私自身も、
もっと幸せになるつもりだ。
ヒカリが私の人生の光であるのと
同じように、私もまた、ヒカリの人生を
明るく照らす光となれるよう、
もっと強く、もっと賢く、
もっと自立しなくてはならない。
いつかまた、人生のパートナーに
出会えるどうかは分からないが、
もし気になる人が現れても、前回のように
ちょっとした違和感を見過ごす事なく、
その人の本質を見極めなければ…
と思っている。
おわり