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本編
俺はスカオ。
28歳、某大手商社勤めの
サラリーマンで、こう見えても
そこそこ将来有望って事で
通っている。
26歳の時、合コンで出会った
リコと、1年前に結婚した。
交際期間は2年ってところか。
まぁ、普通だと思う。
幸いな事に、リコの両親にも
気に入ってもらえた。
嫁父「そうか、うちの娘を
妻に迎えてくれるか」
スカオ「はい!リコさんと、幸せな
家庭を築きたいと思っています。
僕の人生には、リコさんが
必要なんです」
嫁父「嬉しいなぁ。
リコは一人娘でね、ちょっと
甘やかしてしまったせいか、
23歳にもなってまだ子供気分が
抜けていないところがある。
心配していたんだよ、
いい人と知り合えるだろうかと。
いやぁ、スカオ君なら安心だよ。
大手に勤めて、その若さで
主任とは大したものだ」
特に、嫁父が喜んでくれたのは
大きかった。
一人娘という事で、
てっきり渋られるかと
思っていたのだが、
いざ挨拶に行ってみると、
予想外にノリノリ。
いや、これが33歳とか、
44歳とかだったら、
はしゃぐのも分からなくはない。
リコは23歳になったばかりで、
全然慌てるような年齢じゃないのだ。
しかし、嫁父は大いに盛り上がり、
ついにはマイホーム用の土地を
提供するとまで言い出した。
スカオ「いやいや、
それはさすがに申し訳ないですよ」
嫁父「せめてもの親心だよ。
家までは、プレゼントしてあげる
わけにはいかないが、
どうせうちは子供が一人しかいない。
土地はまぁ、
生前贈与といったところだ。
名義はリコという事になるがね、
ぜひともここに家を建てて欲しい」