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【第16話】手に負えないヤンキー娘を預けてきた義姉
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【第1話】手に負えないヤンキー娘を預けてきた義姉
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本編
さっと回り込んで、
カフェの出入り口に立ちふさがり
マアヤ「お客様、お会計を
お願いします。当店では
お会計を終了してからの
ご退店となりますので」
きっぱり言った。
マスミがふんと鼻を鳴らした。
マスミ「じゃまよ、どいて」
マアヤ「お会計が終わったら、
すぐどきます。
さ、そちらでお支払いください」
マスミ「生意気な事を
言ってるんじゃないわよ」
マアヤ「会計せずにお帰りですか?
それは、食い逃げっていうんですよ、
お客様」
マアヤは負けていない。
いつぞやの、サンドイッチを
食い散らかした男性客を
注意した時も、きっと今のように
毅然としていたのだろう。
全くびくともしないマアヤに、
義姉夫婦はかなりイライラ
したようだ。
義兄「親に向かって、
その態度は何だ!」
マアヤ「親だと言いたいなら、
親らしく、娘に恥をかかせないでよ
親のくせに、娘の目の前で
食い逃げ?そっちこそ、
その態度は何なの!」
マスミ「おまえって子は!
いつもいつも、口を開けば
生意気な事ばっかり!
親の言いつけも守らないで、
好きな事ばっかりやって!」
マアヤ「今、その話は関係ない!
だいたい、親の言いつけ?好きな事?
気分次第で言う事をころころ変える
親の言いつけなんか、
守ったって何の意味もない!
私の話は何も聞かない、
思い込みで言いたい事だけ言って後は
放置、その繰り返しだったじゃん!
好きな事って、もしかして、
夜に出かけてアルバイトしてる事?
あんたら、授業料を
払わないじゃんか!」