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【第20話】私の娘にだけ異常に厳しい担任→大勢の保護者の前で真実を打ち明けた結果…
前回の内容はこちら▼ 1話から読みたい方はこちら▼ 本編 それから、ヤマネさんが私の元に 駆け寄って来て、 「ちょっとー!ユイちゃん、 そんな目に合ってたの?!」 「言ってくれたら、少しでも 力になれたのにー!!」 と、明るく元気に気遣いの...
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【第1話】私の娘にだけ異常に厳しい担任→大勢の保護者の前で真実を打ち明けた結果…
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本編
まるで他人事のように
素知らぬ顔で黙り込んでいる
ヨコタ先生を見ているうちに、
私はどんどん腹が立ってきた。
大きく深呼吸をして少し自分を
落ち着かせてから、
タケルの顔を見ると、
タケルは話せとでも言うように、
うんうんと頷いてくれた。
アスカ「あの…まず、私の方から
お話ししても宜しいでしょうか…?」
ヤマネさん「……そうね!
ヨコタ先生はまだお話する気に
なれないみたいだから、
まずはアスカさんの話から
聞きましょうか!ね?
皆さん、いいわよね?」
ヤマネさんが、私を助けるように、
周囲に了承を投げかけると、
保護者達は頷きながら
「そうね…」と同意の声を
上げてくれたのだった。
そうして私は、これまでの事を
順を追って話し始めた。
ユイの様子がおかしかったこと、
ユイが『ヨコタ先生が自分のこと嫌い
かもしれない』と言い出したこと、
ユイが話した数々の出来事…
私が学校に電話をし、スズキ先生に
全てを打ち明け、相談したこと。
スズキ先生がユイと生徒達から
話を聞いて下さったこと、
ヨコタ先生の言い訳の内容、
そして、ウッカリか故意か
分からないが、我が家だけ
クラスの連絡網に入れられておらず、
ユイの帰りが遅くて心配したり、
ユイにお弁当を持たせることが
出来ずに悲しい思いを
させてしまったこと…
私が言葉を詰まらせながら
最後まで話し終えると、
保護者達は再びざわめき始めた。