前回の内容はこちら▼
【第1話】天才の姉だけ溺愛する両親→発達障害の私は犬小屋に放置され…
こちらもおすすめ▼ 本編 私とマヤの、何がどう違うのだろう。 自分の居場所として指定された 犬小屋にうずくまりながら、 私はずっと考え続けている。 2歳違いの姉マヤは、 両親からの愛をたっぷり浴びて、 幸せそうに暮らしている。 その一方で私...
こちらもおすすめ▼
【スカッとする話】職場のタピオカミルクティーが毎回盗まれるので、下剤を入れておいた結果…【第1話】
こちらもおすすめ▼ 動画 本編 ツボネ「ちょっと、スカ美さん! エクセルの関数が おかしいんだけど!」 また始まった。 うちの課きっての意地悪、 じゃなかった厳しい 先輩女性、お局様。 ツボネの金切り声が聞こえる。 どうせまた、自分の手に ...
本編
母は私を怒鳴りつけ、
頭もひっぱたいた。
私はつんのめって、
前のめりに倒れ込んだ。
10歳の私に、体が大きい母の力は、
ただひたすら恐怖だ。
痛い、苦しい、怖い。
三つの感覚が私を襲い、
パニックに陥った。
そして、トイレに入ったと
同時に追い出され、
まだ用を足していない……
我慢の限界も越えてしまった。
母「このバカ!
何してくれてんのよ!」
母の怒りが、もっと激しい●力と
なって、私に突き刺さる。
ひどく痛めつけられた末に、
雑巾を顔へ投げつけられた。
母「寝転んでないで、
さっさと掃除しな。グズでバカで、
ほんとうにどうしようもない子だよ、
おまえときたら。
ああ、こんなのだと分かってたら、
産まなかったのに」
母の捨て台詞が、
どんな●力よりもこたえた。
産まなきゃよかったとか、
最初から知ってれば産まなかった
とか、心にぐさぐさと深く刺さる。
私は、たぶん幼稚園に入園する頃に、
発達障害だと診断された。
体が勝手に動いてしまう、
急に大声で叫ぶ、こういった症状が
早くから見られたらしい。
母は、不規則な行動をする私を
嫌ったのだという。
これは、小学校2年生の時に、
父方祖母から聞いた話だ。
学年が進むと、学習障害と
言われる症状も出てきて、
どんなにテストを頑張っても
良い点は取れなかった。