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本編
もしかしたら、頭ごなしに否定される
のではないかと不安だったが、
スズキ先生は私の話をちゃんと
聞いてくれて、気持ちに寄り添って
くれる感じだったので、
私は電話を終えた後、
少し肩の荷が下りたのだった。
（スズキ先生が話の分かる人で
良かった…）
慎重に調査をすると約束もしてくれた
し、とりあえずスズキ先生を信じて
任せてみよう、
そう思いながら待っていると、
『一週間を目処に』という言葉通り、
電話がかかってきたのだった…
アスカ「はい、□□です。」
スズキ先生「もしもし、こんにちは。
〇〇〇小学校、一年の学年主任の
スズキです」
アスカ「あ、スズキ先生、お世話に
なっております。ユイの母です。
先日はお忙しい中、話を聞いて
頂いて、ありがとうございました」
スズキ先生「あ、お母様。こちらこそ
お電話ありがとうございました。
…あれから、ユイさんの様子は
どうでしょうか？」
アスカ「相変わらず少し元気が無い
ままですが…学校には通えていますし
お陰様で、ご相談して以降は、
特に困った事などは起きていない
ようです」
スズキ先生「そうですか…
私の方はあれから、ユイさん含め、
１年３組の生徒さん達から
話を聞いたり、ヨコタ先生と
面談をしたりして、
大体の事は把握出来ました。
それで今日、こうして
お電話をさせて頂いた次第です」
アスカ「どうもありがとう
ございます。それであの…
どうでしたでしょうか…？」
スズキ先生「はい。ではまず、
事実確認の流れからご説明させて
頂きますね。始めにユイさん
本人から、改めてもう一度、
直接聞き取りを行いました。
それから、クラスの
他の生徒さん達からも聞き取りを
行ったところ、ユイさんの言っていた
事とほぼ合致しましたので、
事実だと判断しました。
その後、ヨコタ先生と面談をし、
合致した事柄に関して１つ１つ
確認を取っていったのですが…
ヨコタ先生も、やった事は概ね
全て事実だと認めまして…」
アスカ「ユイが言っていた事は
本当だったんですね？！
……ユイの他にも、同じような
目にあっていた生徒さんは
いたのでしょうか？」
スズキ先生「いえ、あのような事を
されていたのは、どうもユイさん
だけだったようです…」
