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本編

乗客「あれは怒鳴るのも

当然だよな?」

 

乗客「そうそう!お兄さんが

怒ってくれて、スッキリしたわ!」

 

乗客「お兄さん、

カッコよかったよ!」

 

あちこちからお兄さんを

励ます声がかけられた。

さっき乗ってきたばかりの人達は、

(いったい何があったんだ…?)

という顔をしていたが、

それでも車内の和やかな雰囲気に

つられて、微笑ましく

見守ってくれているようだった。

 

ピン子が降りて行った所から、

4つ5つ過ぎたバス停で、

おば様2人は仲良く手を振りながら

降りて行った。

私は、そこからさらに3つ過ぎた

バス停で、コワモテさんに

もう一度お礼を言ってバスを降りた。

そこから美術展に行く気力は湧かず、

そのまま電車に乗って

家に帰った私は、

いつものように玄関でしっぽ

フリフリ出迎えてくれた愛犬を、

散々こねくり回して

英気を養ったのだった…

 

その日は眠りに着くまで何度も、

バスでの事件について考えた。

改めてピン子の理不尽さに

腹を立てたり、コワモテさんや、

おば様方に感謝をしたり。

私がピン子に責められている間、

眼鏡くんはどんな気持ち

だったのだろうと想像したり、

ピン子のような親に育てられる

赤ちゃんの今後を心配したり

したのだった…

 

翌日は、大学の友達に

昨日の事件の事を報告し、

みんなが一緒に憤慨してくれる事で、

何だか体内に蓄積された怒りや

モヤモヤが浄化されるように

感じたりした。

そうしてその日は3限​までの

授業を終え、私はまたバス停に

向かった。

 

ベンチに座ってスマホを見ながら

バスを待っていると、突然、背後で

誰かが大声を上げたのだった……

 

ピン子「やっと見つけた!!」

 

私がビックリして反射的に

振り向くと、そこには

目を吊り上げて仁王立ちする

ピン子の姿が……