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【第17話】夫が入った後の風呂に白い毛が毎日浮いている→後日、高熱を出した私が病院に行くと…
前回の話はこちら▼ 1話から読みたい方はこちら▼ 本編 よく分からない変な物や、 買ったはいいが箱も開けずに 積み上げられた物で、 完全に汚部屋となって しまっているマサトの部屋… 最近では部屋に収まりきらずに、 納戸やリビングの収納にまで...
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本編
買い物から帰って来ると、
ポストに大きな封筒が届いていた。
(あ、これがマサトの
言ってた荷物だな…)
スカコ「それで〜?
なにを買ったのかな〜?」
クッション封筒に入ったそれは、
触った感じ、どうやら本のよう
だった。
(マサトが本?!読んでるの
見たことないのに…珍しいな…)
ふと見ると、封の所が雑な閉じ方を
されていて、こっそり開けられそうな
感じだった。
マサトが本を買うなんていったい
どういう風の吹き回しなのか、
どうも気になった私は、迷った挙句…
いけないことではあるのだが、
盗み見る事に決めた。
スカコ「ごめんなさいよ…っと…え?
『よくわかる犬の飼い方・しつけ方』
どういうこと??犬を飼おうと
してるってこと?ムリムリムリ!!」
飽き性のマサトに生き物の
世話など出来るはずがない!
絶対すぐに放ったらかしになって、
私が世話する羽目になるに
決まってる!
スカコ「こっちはマサト
飼うだけで手いっぱいだよ!!」
私だって犬は大好きだ。
実家で飼っていた事もある。だけど
この家の状況ではとても無理だ!
スカコ「お金だって無いのに…
もしも病気や怪我をしたら、
どうなると思ってんのよ…」
私はマサトの無計画さ・無責任さに、
怒りが込み上げてきた。
だがこっそり見てしまった手前、
マサトを怒る事も出来ない。
しかし、どうにかして阻止せねば!!
私は本を封筒に戻し、両面テープで
上手く誤魔化して封を閉じた。
(うん!上出来!マサトは
雑な性格だから、これならきっと
気付かないでしょ)