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【第15話】夫が入った後の風呂に白い毛が毎日浮いている→後日、高熱を出した私が病院に行くと…
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本編
マサト「はっくしょーーい!!!
ズビズビ…」
翌朝、盛大なくしゃみと共に
階段を降りてきたマサトは、
私の顔を見るなり文句を言ってきた。
マサト「昨日の夜、なんで
起こしてくれなかったんだよー!」
スカコ「私がベッドで寝なよって
言ったら、もうちょっとしたら
行くって、答えてたじゃないの。
子供じゃないんだから、
寝落ちは自分の責任でしょ!」
マサト「うぅ…頭痛い…
薬持ってきてー」
スカコ「はいはい。お薬と…
あとは体温計。熱、測ってみるね…
(ピッ)あ、熱は無いみたいね」
マサト「体がすごくダルイ…
今夜は風呂…やめとこうかな…」
スカコ「え?お風呂の事なんて、
仕事から帰ってきた時の体調で
決めればいいじゃないの」
マサト「いや、俺じゃなくて…
あ!いや、なんでもない…あ、もう
時間が!とにかくメシ食わなきゃ!」
なにか誤魔化されているような
気はしたが、追求する時間的余裕は
無さそうだったので、慌てた様子で
朝食を食べ始めたマサトを横目で
見ながら、私もテーブルに着いた。
食事を終えて後片付けをしていると、
マサトが玄関から大声で
またも頼み事をしてきた。
マサト「スカコー!今日荷物届く
からー!受け取りよろしくー!」
スカコ「え?!また何か買ったの?!
ちょっとー!もう無駄遣いしちゃ
ダメだってばー!!
ピンチだって言ってるのにー!!!」
慌てて手を拭きながら玄関に
向かうと、マサトは逃げるように
出て行くところだった。
マサト「じゃ行ってきまーす!」
スカコ「もう〜…
今度はなにを買ったのよ〜…」