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【第2話】女「触られた!慰謝料よこせ!」→あらぬ疑いをかけられたので徹底抗戦した結果…

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本編

香水女「この人、チカンです!!」

 

私は一瞬虚を衝かれたが、

慌てて腕を振り払った。

ギョッとした周囲から、

一斉に視線が集まるのを感じた。

私は突然の出来事に驚いたものの、

努めて冷静を装った。

 

スカオ「私は触ってませんよ。

人違いじゃありませんか?」

 

香水女の顔を見ながら、

ハッキリとした口調で私は答えた。

ところが、香水女は何の迷いも

戸惑いもなく、甲高い声で

こう叫んだのだった。

 

香水女「なに言ってんの!

アンタが触ってたわよ!!

私、ちゃんと確認したんだから!!

しらばっくれるんじゃないわよ!

この変態野郎!!」

 

何もしていない私が変態野郎などと

呼ばれるいわれは断じてない!

腹が立つと同時に、私は逆に

落ち着きを取り戻していった。

チカンなど、当然やっていないし、

そもそもさっきの状況で、

私に痴漢など出来る訳がないのだ。

 

スカオ「私は無実です。

後から言った言わないで

揉めない為に、ここから会話を

録音させて頂きますね」

 

そう言って、私は仕事で使っている

ボイスレコーダーを、

コートの下に着たジャケットの

胸ポケットから取り出し、

録音ボタンを押した。

 

香水女「ろ、録音!?

なんで録音……やめてよ!

録音なんて勝手にしないでよ!

だいたい、なんで

そんなモン持ってんの!?」