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本編
タツヤ「えっ……?会社……?」
スカコ「タツヤの会社のこと、
私は何も知らないと思ってるでしょ?
でもねぇ…。私、色々知ってるの。
社内でもイチャつくもんだから、
あなた達の不倫、会社中で
噂になってるわよ?他にも色々と
教えてくれる人達がいてね…。
気付かなかったでしょ?」
タツヤはもう何も、言い返す言葉が
見つからないようだった。
スカコ「送った内容証明、弁護士を
通して正式に作成したものだから。
無視しないでね。あと離婚の手続き
と、慰謝料と養育費の支払いも、
無視せずちゃんと応じて
ちょうだいね。でないと、本当に
困ったことになっちゃうわよ?」
私の方から離婚を切り出させれば、
自分に有利に離婚が出来ると
目論んでいたタツヤ。
ところが、モラハラ+浮気の証拠を
押さえられ、多額の慰謝料と養育費を
支払わされる羽目になる事に、
ようやく気付いたタツヤは、急に
態度を変えて、土下座で謝ってきた。
タツヤ「離婚は勘弁してくれ!!!
俺が悪かった!!これからは心を
入れ替えて、お前に尽くすから!!
もう一度だけチャンスを!!
チャンスを下さい!!!」
今更タツヤが何を言っても、
私の心には全く響かない。
後の祭りとはこの事だ。
私の頼みで黙って聞いてくれていた
父は、もう我慢の限界のようで、
私に確認してきた。
父「スカコ、もういいか?!
もうコイツ、叩き出していいか?!」
私が無言で頷くと、父は待ってました
とばかりにタツヤの胸ぐらを掴んで
起き上がらせ、頬に一発お見舞い
してから、頭をガードして丸くなる
タツヤを家から引きずり出した。
その後、両親と弁護士同伴の元で、
義両親にも浮気の証拠を披露して
全てを話して聞かせた。
義両親は愕然とした後、
泣きながら私に謝ってくれ、
離婚に協力すると約束してくれた上、
可愛い初孫に関しても、
年に数回会わせることを条件に、私が
親権を持つことに同意してくれた。