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【スカッとする話】クズ夫「目障りだ!トイレに住めよ!w」→お望み通り、トイレで生活してやった結果【第10話】
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本編
執念に呆れながら通りすぎ、
寝室のドアの前に立つと、
モラオのイビキが聞こえて来た。
忍び足で中に入り、モラオの枕元から
スマホを拝借すると、着替えを
持って浴室に向かい、鍵をかけて、
まずシャワーを浴びた。
髪を乾かしながら
モラオのスマホを開く。
(暗証番号は…モラオの誕生日、
っと…。ほら開いた!だから誕生日は
ダメだって言ったのに〜…。)
実は前から怪しいと思っていたの
だが、モラオは浮気をしている
っぽいのだ。
(聞いたら絶対逆ギレすると思って、
今まで気付かないふりしてたけど…。
こうなったら!お前の悪事、
ぜーーーんぶ暴いてやる!!!)
予想通り、スマホの中は
浮気の証拠だらけだった。
LINEを開くと、
[ずっと一緒にいようね♡]
[モエちゃん、愛してるよ!]
などと、陳腐なやりとりの
オンパレードだった。
(なるほど…。浮気相手は
“モエちゃん”か…。
それにしてもモラオは…。
いい歳して幼稚なセリフばっかり…。
もうちょっとグッとくる
セリフ繰り出しなさいよ!)
仕事の時間中にも大量に
やりとりをしている。
おいおい!仕事してんのか?
そんなんだから、会社が業績不振に
なっちゃったんじゃないのか?と、
ツッコミたくなった。
[離婚する]
[ババアにはいい加減ウンザリ]
[あいつはただの金づる]
など、籠城前の私なら深く傷ついて
しまっていたであろう言葉が、
いくつも書かれていた。
でも、今の私は全然平気!
ノープロブレム!ノーダメージ!
むしろ大歓迎!!
私は、モラオのLINEの画面を
スクロールしつつ、それを
自分のスマホで動画撮影した。