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本編

最後にもう一度台所に行って

サンドイッチを作り、マグカップ、

ティーバッグ、ふきんをトレーに

乗せ、電気ケトル、カップ麺、お箸、

菓子パン、お菓子いくつかを

コンビニ袋に入れて運び込んだ。

 

(完璧〜♪これでしばらく

トイレで過ごせるわ!家を建てる時、

将来バリアフリー化出来るようにって

トイレ広くしといて正解だった〜!

まぁ…。この家での将来は

もう無くなりそうだけど…。)

 

そんな事を考えながらトイレの

内側から鍵をかけると、

同時に玄関の方から音がした。

モラオとユウが帰って来たのだ。

 

(わ!ギリギリ!危なかった…。)

 

モラオ「あれ?あいつ…。

どこ行きやがった?」

 

ユウ「やっと出て行ったん

じゃない?せいせいするよ!

もう帰って来なきゃいいのに!!」

 

モラオ「まったくだ!ドアガード

かけて、閉め出してやろう!!」

 

(あんなこと言ってる…。

ここに居るのに…。

叫んでビックリさせてやろう!)

 

スカコ「トイレにいるよー!!」

 

ユウ「うわっ!

驚かすんじゃねーよ!!」

 

スカコ「言われた通り、トイレで

仕事してまーす!終わるまで

出ないからー!安心してー!」

 

モラオ「(チッ!)意地はり

やがって…。可愛くない女だな!!」

 

ユウ「パパ、もうそんなやつ、

放っとこうよ!」

 

(これからどうなるかも

知らないで…。フフ。さぁ、紅茶

入れて、サンドイッチ食べよっと♪)

 

そこから、私はトイレに籠城した。

何度か「開けろ!」と激しくノック

されたが、「はいってま〜す。」と

わざとのんきな返事をした。

「トイレならコンビニとかで

借りてくださ〜い。」と言うと、

慌てて自転車に乗って出て行った。