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【スカッとする話】理不尽な取り締まりをする悪徳警官【第5話】
前回の内容はこちら▼ 1話から読みたい方はこちら▼ 本編 エノモト「時々いるんですよね、 違反取られたのが気に入らない って、ごねる人。 やっても無駄です、 公務執行妨害になります」 スカミ「じゃあ、 どうしろっていうの」 エノモト「こちら...
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【スカッとする話】理不尽な取り締まりをする悪徳警官【第1話】
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本編
めっちゃ悔しい!
悔しいけど、確かに、これ以上
こじれたら遅刻は免れない。
時計を見ると、今ならまだ挽回
できる。微妙な時間帯だった。
エノモト「脅し?
僕は警察官です、
そんな事はしません。
ただ可能性について
お伝えしております」
嫌味ったらしい口調と、
にやにや笑い。
私の目に、その意地悪全開な
笑顔が焼き付いた。
腹が立つけど!
本当に腹立たしいけれど!
スカミ「分かったわよ!
サインすりゃいいんでしょ、
サインすりゃ!」
この警官、今までのやり取りから
して、私が会社に遅刻するかもと
言ったところで、話を切り上げて
くれるとはとても思えない。
むしろ喜んで、話を引き延ばす
気がしてならない。
今日は、朝から会議がある。
普段以上に遅刻は出来ない日だ。
よりによってこんな日に!
いらいらが爆発しそうだった
けど、もうこれ以上は時間を
浪費していられない。
遅刻は重罪と認識する悲しいOLの
習性が、違反切符にサインして
しまえという結論に直結した。
スカミ「これでいい?」
エノモト「はいどうも。
じゃあ、後は罰金のお振込みを
お待ちしております」
スカミ「何で笑ってるの?
少しくらい真面目な顔を
出来ないの?」
悔し紛れと言われたら、
その通りなんだけど。
腹が立ったので、へらへら
にやにやしているエノモトの
顔にケチをつけてしまった。
奴は、ふふんとまた鼻で笑った。