前回の記事はこちら▼
【スカッとする話】反抗期の娘「お前なんていらない!消えろ!」→翌日、父は帰って来なかった… 【第5話】
前回の記事はこちら▼ 1話から読みたい方はこちら▼ 本編 ユウジ「スカ美、 そんな事言わずに。 ママはもう帰って来ないんだよ」 スカ美「パパが悪いんでしょ! パパの意地悪のせいだ!」 ユウジ「スカ美、 どうしてそんな」 途方に暮れる父を見て...
1話から読みたい方はこちら▼
【スカッとする話】反抗期の娘「お前なんていらない!消えろ!」→翌日、父は帰って来なかった… 【第1話】
こちらもおすすめ▼ 本編 なんで、こんなに 父親が嫌いなんだろう。 というより、 憎しみに近い感情だ。 子供の頃の思い出には、 優しい父の姿があるのに。 一番古い記憶では、 確か父は……。 私はスカ美。 17歳の終わり、高校三年生だ。 はっ...
本編
スカ美「学校の購買で
パン買うって言ったじゃん」
ユウジ「それじゃ栄養が偏る。
パンばっかりじゃなくて、
ちゃんと野菜も」
スカ美「うるさいなぁ!購買には
野菜サンドとかあるの!」
ユウジ「だとしても、
量が足りないじゃないか。
おまえ、家に帰って来ても
食べないだろう?」
スカ美「別にいいじゃん。
そのためにバイトしてる
ようなものだもん」
父が傷つくと分かっていて、
私はそう言い返した。
中学校までは仕方ないと
思っていたけれど、高校からは
アルバイトが出来る。
私はコンビニやファミレスで
バイトを始めた。
帰るときにパンやお弁当を
買ったり、ファミレスなら
社員割引で食べて帰れる。
それが狙いだった。
食費でほとんど消えて
しまうのだけど。
それでもいい、父の世話には
なりたくない。
私は本気だった。
スカ美「とにかく、私のご飯は
自分でどうにかするから!
手を出さないでよ!」
ユウジ「……分かったよ。
ただ、今日だけは、
せっかく作ったんだ。
持って行って、
一口でもいいから」
スカ美「ああもう、
要らないって!
何回言わせるのよ!」
かっとなって、
つい父の手を叩き落とした。