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【スカッとする話】1500万の純金細工をママ友の子供が破壊→ママ友「子供のやったことよw」【第9話】
前回の内容はこちら▼ 1話から読みたい方はこちら▼ 本編 私は迷ったが、シュン君は どんどん声を大きくして 要求を続け、なだめても 止まりそうになかった。 アスカ「分かったから、 静かにしてね。 ジュース持ってきてあげるから、 大人しくここ...
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本編
振り返った私の視界には、
非売品コーナーで展示だけ
している我が家の家宝が、
無残な状態になっている
光景が飛び込んできた。
曾祖父の代から続くうちの店
には、いくら頼まれようと、
お金を積まれようと、
絶対に売らないと決められて
いる品がいくつかある。
その中の一つが!
父が祖父から、そして祖父も
曾祖父から、三代にわたって
受け継がれてきた金細工が!
ガラスケースに入れて
飾っていた、二体で一対になる
純金の竜の細工物。
全長15センチほどだが、
たいへん精巧に出来ている。
しかも、24Kと呼ばれる、
純度が99.9パーセントの
金塊から掘り起こした品で、
到底値段はつけられない。
もし破損したら、二度と
元に戻せないだろうとも
言われている、
かけがえのない宝物だ。
それを、あろうことか、
シュン君は両手に二体を握り
しめ、何度もぶつけあっている。
まるで超合金のおもちゃでも
扱うような乱暴さで。
カネト「坊や!それを離して、
おじさんに渡して!」
価値を十分に理解している夫は、
必死に取り返そうとしている。
だが、シュン君はすばしこい。
夫の慌てるさまが面白いのか、
けらけら笑って、美術品を
展示している棚のそばを
駆け回っているのだ。
シュン「ドラゴン、合体だー!」