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【スカッとする話】結婚式前日、帰宅すると私の部屋から煙が上がっていた…【第10話】

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本編

私の目の前で、

ドレスがあっというまに

台無しになっていく。

いやそれどころじゃない、

部屋が火事!

人間、驚きすぎると、

動きが鈍くなるらしい。

私はパニックになって、

最初に何をするべきか、

思わず考え込んでしまった。

冷静になれば、

消防車を呼ぶべきだと、

すぐ思いつくのに。

固まってしまって、

体が動かない。

ぼう然としていたら、

燃えるドレスめがけて、

何かが放り投げられた。

ぼんと音がして、

化学薬品のような臭いがした。

壁一面に泡が広がり、

ドレスを包んで、

すぐに火が消えた。

 

スカ美「誰?」

 

またもや驚きすぎてしまい、

頓珍漢な事を口走った。

あはは、と笑う声がして、

ベッドの方を向くと、

ホウカが立っていた。

 

ホウカ「わぁ、ほんとに

ちゃんと消えるのねぇ。

化学消火剤って、

初めて使ってみたけど。

大丈夫、火はすぐ消えたから」

 

スカ美「何やってるのよ、ホウカ!!」

 

やっと気を取り直した私は、

一瞬で怒鳴っていた。

ホウカはにやにやするだけで、

何も答えようとしない。