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【スカッとする話】兄の結婚式に行くと兄嫁両親が私に帰れと言ってきた…【第4話】
前回の内容はこちら▼ 1話から読みたい方はこちら▼ 本編 スカ美「私、なんか 浮いちゃいそう。 お兄ちゃんは大丈夫だけど」 リョウジ「気にするなよ。 スカ美は、立派な手に職を 持ってるじゃないか。 学歴だけが全てじゃない。 スカ美自身が証明...
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【スカッとする話】兄の結婚式に行くと兄嫁両親が私に帰れと言ってきた…【第1話】
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本編
そんな心配が胸をよぎったが、
兄はにこにこしていて、
見るからに幸せそうだった。
空気を壊したくない一心で、
私は自分の心配を胸に収めた。
兄が選んだ女性だもの、
きっと話せばわかってくれる。
そう信じた。
兄の話から約一週間が
経って、婚約者と顔を
合わせる事になった。
土曜日の夕方、
彼女がうちに来た。
ワルコさん。兄が言う通り、
ベリーショートの髪型で細身、
きりっとした感じの美人だった。
リョウジ「ワルコ、
紹介するよ。妹のスカ美だ」
スカ美「よろしくお願いします」
ワルコ「初めまして。
よろしくね」
最初の印象は、
気さくな明るい人というところ。
笑顔もさわやかで、
さばさばした感じだ。良かった、
苦手なタイプじゃない。
お寿司の出前をかこんで、
私達は和やかに談笑しつつ、
夕食を始めた。
最初は、ワルコさんは
明るくて、話も面白かった。
頭がいい人なんだと思った。
兄も国立大学卒で、難しい話を
たまにするのだが、
ワルコさんは難なく受け答えしている。
私は、あまりよく
分からなくて、ひたすら
スカ美「そうなんですか!」
「勉強になります!」
ばっかり言っていた。
他に相槌が思いつかなかった。
それでも何とか、楽しく
談笑できていたのだけど