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【スカッとする話】向かいの家の庭にいたボロボロの子供→家に入れて助けてあげると…【第4話】
前回の内容はこちら▼ 1話から読みたい方はこちら▼ 本編 家の様子は、確かに 電気がついておらず、 人がいるようではなかった。 何かの理由で 締め出されたのだろうか。 訳はさておいて、 このままにはしておけない。 リョウが後を追い掛けて来て...
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本編
すぐお風呂を沸かした。
支度をする間、
女の子の服を脱がせて、
とりあえずタオルドライ。
体をふいてあげると、
ひどく痩せているのが分かった。
子供とは思えないほど、
肌に潤いが無い。
あばら骨が、見ていられない
くらいに浮き上がっていて、
手足も細かった。
アスカ「どうしちゃったの、
この子」
私は思わずつぶやいた。
尋常ではない姿に、
虐待という言葉が頭をよぎった。
まさかとは思うけれど、この子の
姿はあまりにも哀れだった。
体をふいたタオルも、
かなり汚れた。体臭もある。
長らく入浴していない様子が
分かって、親は何をしているのか
と、だんだん腹が立ってきた。
アスカ「お名前とお年は?」
ローラ「ローラです。
いま4歳で、もうすぐ5歳です」
アスカ「え?」
見た目は3歳になりたてくらい。
でも、口調はびっくりするほど
大人びていて、とても
ちぐはぐな印象を受けた。
ローラと名乗ったこの子の
言葉遣いは、小学校の
低学年並みなのだ。
どういう生活を
してきたのだろう。