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本編

ポンコツ司会者の

危なっかしい仕切りは、

のたのたと続いていき、

 

 

私にとっては地獄と

言いたい披露宴は

やっと終わった。

 

 

控え室に戻った時、

涙があふれて来た。

 

 

待ちに待った、

人生最高の日だった

はずなのに、

 

 

終わってみたら

この有り様だ。

なんでこんなことに

なったんだろう。

 

 

支配人「この度は誠に

申し訳ございません」

 

 

ホテルの支配人だという

40代くらいの男性が、

真っ白な顔色で、

謝りに来た。

 

 

ブライダル会社の、

それなりに偉そうな

男性も来ていた。

 

 

二人とも、まるでプールに

飛び込む直前の

水泳選手みたいに、

 

 

腰を深く深く折り曲げて、

必死に謝っている。

 

 

スカミ「私の担当

プランナーさんは?」

 

 

責任者とはいえ、

直接の関係はない二人よりも、

実際に計画を立てた

 

 

メイクアップアーティストや、

司会者を手配した

エリコにこそ、

謝って欲しい。

 

 

私はそう思って

聞いてみたのだけど、

答えは信じられない

ものだった。