こちらもおすすめ▼
【第1話】嫁と娘が俺を馬鹿にし続けた結果→俺は娘の中学卒業式の日に消えた…
こちらもおすすめ 本編 俺はスカオ。 今年40歳のしがない警備員だ。 同い年の妻カツミ、 一人娘アヤの三人家族。 娘はまもなく中学校を卒業する。 本当に平凡な家庭だった、 はずなんだ。 様子がおかしくなったのは、 今から半年ほど前の事だった...
【第1話】出張から帰ると嫁が消えていた→重大な事実が発覚し…
こちらもおすすめ 本編 ヤヨイ「スカオさんへ。 疲れました。あなたとはもう、 やっていけません。 価値観が違っています。 我慢は限界を迎えました、 さようなら」 リビングのテーブルに 置かれていた書き置きを手に、 俺は血の気が引く思いを 味...
【第1話】「は?」学校で喧嘩ばかりしていたどうしようもない俺を何故か見捨てなかったコワモテの先生。ある日いつも通り喧嘩になり...→「先生はな...」病院で聞いた真実が...
こちらもおすすめ▼ 本編 あーあ、ウゼェ。 俺は日本人だっつーの。周りもそうだし。 一生、日本の外に行く気がしねーよ。 何で英語やらされてんだ、俺。 教師「この場合は、atを使う。 時間を表す時はonと説明したが」 ケッ! 知らねーよ。on...
本編
リサ「ね、スカオ。
このDVDどうする?見る?」
スカオ「DVD?」
リサ「そう。スカオの生い立ちに
関わる記録なの。
今となっては、
もう必要が無いもの
なんだけどね。
処分するとしても、
スカオの意見を
聞いてからだと思って」
スカオ「俺の生い立ち、ね」
父方の叔母であるリサさんが、
透明なプラケースに入った
DVDディスクを
差し出されたのは、
仕事が終わって帰宅、
夕食を済ませた後だった。
彼女の表情から分かる。
俺にとって楽しい
記録じゃないって事は。
スカオ「具体的に、
どんな内容?」
リサ「たぶん、察しは
ついてると思うわ。
スカオが私の家に来た、
その経緯について」
スカオ「ははぁ。
俺が6歳の時の話ね」
DVDを見つめながら、
俺はその当時の、
今や消えかかっている記憶を
探った。
6歳か。もうかれこれ
29年ほど昔の話だな。
俺はスカオ、現在35歳。
6歳で実母と死別して、
叔母のリサさんに引き取られ、
育てて貰ったんだ。