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本編
コワモテ「何で俺にかまうんだよ。
知らねえのか?」
スズカ「何が?」
コワモテ「俺、みんなに
嫌われてるんだよ」
スズカ「それはみんなの話だよね?
私とみんなは別だよ?」
コワモテ「はぁ?」
スズカ「だから、みんなが
どう思っていても、私は私。
誰とお話するかは私が決めるの。
隣の席のクラスメートと
お話するのって、
そんなにおかしい?」
病弱で、見るからに
弱っちぃ感じの女の子が、
信じられないほど
強気な態度を見せたので、
コワモテは意表をつかれたらしい。
びっくりしすぎて、
逆に興味を持ったという話だった。
そこから親しくなった。
ごく普通の、誰でもするような
当たり前の会話。
荒れていたコワモテにとっては
新鮮だった。
問題児と病弱少女の
コミュニケーション、
ただし舞台が中学だったのが
悪かった。
俺にも覚えがあるが、
まぁまぁ中学の
ワルガキっていうのは、
生意気盛りだ。
俺が荒れたっていうか、
学校が嫌いになったのも、
確か中学の頃だ。
もう思い出せないくらいの
ちょっとしたミスが原因で、
急にハブりが始まったっけ。