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本編
聞き捨てならない怒鳴り声に、
私はほとんど反射的に
立ち上がっていた。
こんなところで、組の名を出すなんて、
絶対にあってはならない。
ましてや組の関係者だから、
会計拒否だなんて。
これを通報されたら、
とても面倒なことになる!
クミコ「ちょっと、そこのバイト君。
悪いけどエプロン貸して」
おろおろしている他のバイト男性に
声をかけ、エプロンを借りて
従業員を装う。
客が急に声をかけるより、
店の関係者っぽく見せた方が、
事情を聴けると思ったからだ。
その間に、バイト男性の
手におえないと判断したらしい
店長風の中年男性が、
会計対応を代わっていた。
店長「困ります、お客様。
どちら様でも、お会計はお願いします」
タツオ「舐めてんのか!
俺の話を聞いてなかったのか?
おまえらは、俺らスカマル組に
守られて商売してるんだよ」