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本編
でも2人は65歳を超えていて
この時すでに年金生活だった。
これまで母がしてくれていた
仕送りもなくなり、
祖父母には金銭的に余裕がない。
それに祖父は持病を抱えていたから
通院費など、色々とお金が
必要になってしまう。
私が一緒に暮らすことで
(2人の迷惑になるんじゃ…?)
と中学生ながら私自身の存在について
いつも悩んでいた。
それから両親の49日の法要が行われた。
当然、会いたくない親戚たちと
再び顔を会わせることになる。
嫌な予感はしていたが案の定、
親戚たちの話題は私のことだった。
ヒロシ「親が亡くなって傷ついているスカミの近くで
わざわざ話すことじゃないだろう。」
ナミエ「そうよ。」
親戚は祖父母がそう言っているのを無視して、
ヒロミ「でもお二人は年金暮らしでしょう。
これから責任持って子供を
育てられるんですか?」
ミナコ「まあ仕方ないわ。
スカミちゃんには悪いけど、
本当の家族じゃないから
放っておきましょうよ」
ひそひそと好き放題に話す親戚たち。
私のことだけ悪く言うなら
我慢できたかもしれない。
でもお世話になっている
祖父母に対しても、
ヒロミ「お人好しにもほどがあるわ。」
ミナコ「やっぱり育てられないから
お金貸してくれ、
なんて縋られたらどうする?」