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本編
スカミ「お父さん、お母さん、
私は今とても幸せです
安心してください」
私は両親の墓の前でこう呟いた。
両親の他界から早数年。
いろんなことが目まぐるしく
変化し、自分の前世は一体何を
しでかしたのだろうと
考えることもあった。
そう悩む日も今日で終わる。
むしろ、私にとっては人生で
最高の瞬間を迎えたとも言える。
私はスカミ。23歳の会社員。
突然の話でびっくりするかも
しれない。私の両親は
中学3年生の頃に他界している。
親戚にはたらい回しにされたり、
罵倒されたりで本当に大変だった。
話は遡ること8年前。
母「スカミ!今日で
部活も引退ね…!
今まで本当にお疲れ様!
応援に行くから最後まで
頑張りなさいよ!」
父「怪我には気をつけるんだぞ?」
その日は私の部活の
引退試合だった。
両親はその応援に来てくれて。
引退試合も順調に進んで
結果は大勝利。
私たちは有終の美を飾った。
帰りは両親と一緒に帰る
予定だったけど、
私にとっては最後の部活だったし
このまま友達や後輩に何も挨拶も
せずに帰るのはよくないと思って
両親には先に帰るように伝えた。
母「帰ったらお祝いね!
準備して待ってるわ!」
父「暗くなる前に気をつけて
帰ってくるんだぞ」
スカミ「うん! じゃあ
また帰るとき連絡する」