前回の内容はこちら▼
【第15話】父の奇妙な歩き方が気になったものの、放置していた私→その数日後...
前回の内容はこちら▼ 1話から読みたい方はこちら▼ 本編 スカミ「詳しい話は聞けなかった よ、それどころじゃない感じで」 スカミ母「そうよね。 リコちゃんの事、 気遣ってあげないとね」 結局、リコはその週は 学校を休んだ。お葬式とか、 いろ...
1話から読みたい方はこちら▼
【第1話】父の奇妙な歩き方が気になったものの、放置していた私→その数日後...
こちらもおすすめ▼ 本編 私はスカミ。 来年には高校受験を控えている 15歳になりたての中学生だ。 部活は軟式テニス部で、 最後の大会も来月。 何か、あっというまだったなぁ。 ていうか、毎日の練習がきつくて。 さっさと寝たいのだけど。 だけ...
本編
私は必死にリコを励ました。
簡単には立ち直れないに違
いないけれど、声はかけなきゃ。
そう思って慰めてみたけれど、
やっぱり突然すぎる
おばあちゃんとのお別れは、
リコをかなり傷つけたのだろう。
リコ「本人は気づきにくいみたい。
特にお年寄りは」
スカミ「そうだったんだね」
何とも悲しい登校だった。
帰宅して、お母さんに
その事を話してみると、
残念だという返事が戻ってきた。
台所で食事の後片付けをしている
時も、まだその話題は続いた。
スカミ母「病気は怖いわねえ」
スカミ「うん、リコが
かわいそうで。
慰める言葉が無くなっちゃった」
私がそう言った時、
母がこちらを振り向いた。
同時に、がちゃんという音がした。
スカミ「お母さん!?
何か割れた音がしたけど」
スカミ母「ああ、やっちゃったわ」
お母さんは、私に割れた
それを見せた。
てっきりコップかお皿だと
思っていたけれど、違った。
スカミ「何、その変なやつ」
スカミ母「変なやつって。
スカミが作ったのよ?」
スカミ「へ!?」
驚きすぎて、変な声が出た。
ごつごつしてて、超絶不格好。
何を表現したかったのか、
全然分からない。岩?隕石?