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【第14話】父の奇妙な歩き方が気になったものの、放置していた私→その数日後...
前回の内容はこちら▼ 1話から読みたい方はこちら▼ 本編 ぼそっとつぶやいた言葉に、 私は再び息をのんだ。 ご不幸って、おばあちゃん!? 昨日の夜、会いに行った ばかりなのに!? リコ「なかなか起きてこないって。 おじいちゃんが様子を見に ...
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本編
スカミ「詳しい話は聞けなかった
よ、それどころじゃない感じで」
スカミ母「そうよね。
リコちゃんの事、
気遣ってあげないとね」
結局、リコはその週は
学校を休んだ。お葬式とか、
いろいろあったので当然だ。
週明けに、まだ元気は
取り戻せていなかったけれど、
登校はしてきた。
スカミ「リコ、大変だったね」
リコ「うん、スカミありがとうね。
あの日に付き添ってくれて」
スカミ「全然、大したこと
してないよ」
リコ「おばあちゃんね、
脳梗塞だったの。久しぶりに
会って、とっても元気だったん
だけど、よく思い出してみたら。」
リコ「軽く手が震えてたよ。
外食の時はハンバーグだったんだ。
おばあちゃんのリクエストで。
後からおじいちゃんに聞いたら、
お箸が持てなくて、
和食は避けたんだって。」
リコ「あと、足もひきずってて。
もう年だからねえとか、
おばあちゃんは笑ってたんだけど。
それも脳梗塞の症状の
一つだったんだって」
実は、いろいろと症状らしいものが
出ていたのだそうだ。
一つ一つは大げさなものじゃ
なくて、お年寄りには
よくあるようなものだった。
だから、本人も含めて
誰も気づかなかったという。
リコ「症状が軽いうちに
治療すれば、おばあちゃんは
助かったかもって。
今思ったら、あれもこれもって
いろいろあって、私はどうして
気づかなかったんだろう」
スカミ「リコのせいじゃないよ」