前回の内容はこちら▼
【第4話】夫が私にプロポーズしたのは親の指図だった!→真実を知り家を出ようとした瞬間…
前回の内容はこちら▼ 1話から読みたい方はこちら▼ 本編 スカコ「田舎暮らしはもう嫌だ、 絶対に都会で就職する、 そんな事ばっかり 言ってたんだけど」 友達「なんか、私の聞いた 話と違うなぁ。 まぁ、私はまた聞きだから。 スカコみたいに、直...
1話から読みたい方はこちら▼
【第1話】夫が私にプロポーズしたのは親の指図だった!→真実を知り家を出ようとした瞬間…
こちらもおすすめ 本編 ヒロヤ「あ……あの、ス、スカコ」 スカコ「うっさい!」 あわあわおどおど、 冷や汗だらだら。夫ヒロヤは、 口元がどえらい事になっている 私を前にして、今さらながら うろたえている。 そりゃそうよね。 さんっっざん、義...
本編
スカコ「ヒロヤって
一人っ子だったよね?
将来的にどうなるの?」
ヒロヤ「うーん……
何も聞いてない。
跡継ぎが必要ってほどでもないし、
たぶん止めると思うよ」
スカコ「それほんとね?
そこのとこがはっきりしなきゃ、
結婚は」
ヒロヤ「大丈夫だよ、
俺は会社に勤める」
ヒロヤはきっぱり、
というかきっぱりすぎるくらい。
何ならやや食い気味な勢いで、
私の心配を吹っ飛ばすように
「サラリーマン希望」と言った。
そういう事なら。
私は、ヒロヤを信じようと思った。
信じるつもりにはなったものの、
就活しなくていいからすぐ結婚と
いう話には、どうしても
気が乗らなかった。
友人のアドバイスを
「もっともだ」と納得したのも
あるし、子供が生まれたら、
教育問題も出てくる。
二馬力で働いた方が、
収入は良いに決まっているの
だから、ヒロヤがいい顔を
しないと分かっていても、
ここはやっぱり就職しておくべき
だと考え直していたのだ。
相談すると、案の定、
結婚するんだからと言われた。
でも、たとえ一年でも働きたいと、
私も譲らなかった。
スカコ「子供ができたら、
改めて考えるわ。
せっかく大学にも通った事だし、
ちゃんと社会人をやりたいの」
ヒロヤ「スカコがそこまで
言うなら、仕方ない。
俺は基本的には、妻には
家にいて欲しいんだって事は、
覚えておいて」