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【第10話】父の奇妙な歩き方が気になったものの、放置していた私→その数日後...
前回の内容はこちら▼ 1話から読みたい方はこちら▼ 本編 リコ「スカミって、そんなに お父さんと仲が悪いの?」 スカミ「うーん。何だろうね、 自分でもよく分からないんだけど、 ちょっと生理的に無理な感じ」 自分でどうこうできるものじゃ ない...
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本編
お酒に加えてタバコの匂いが
したので、余計にヒートアップ。
私は思わず怒鳴った。
お父さんは黙ってしまい、
しばらくしてドアが閉まった。
スカミ(ちょっと強く言いすぎた?
……いいや、あのくらい
言わないと、しつこいんだから!)
ちょっぴり後悔したけれど、
すぐ気持ちを切り替えた。
だってそうじゃない?
何度言っても、私の返事を
待たないで部屋に入るし!
顔見たいとか絡んでくるし!
ついでに臭いし!
忙しい毎日を過ごしていた
ある朝の事だ。
待ち合わせのコンビニに、
リコが来なかった。
この日は朝練は無かったけれど、
粘って待っていられる
余裕もなくて。
連絡も取れないので、
仕方なく学校へ行った。
遅刻ぎりぎりというところで、
慌ただしくリコが
教室に入ってきた。
私を見て、ごめんごめんと
手を合わせた。
スカミ「リコ、遅かったね?
遅刻かなって思ったよ」
リコ「寝坊しちゃったよ、
間に合って良かった」
スカミ「まさか、走ってきた?」