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【第14話】祖父が架空請求業者に「支払いますのでウチに来て」と言ったら→翌日…
前回の内容はこちら▼ 1話から読みたい方はこちら▼ 本編 ゴウ「うちの幹部? って事は、最低でも二次団体の 組長って事になるなぁ? ヤマノねぇ。俺の知った顔 じゃねえのは、どういう事だ」 ヤマノ「え、あの。 ええと、いやそれはですね」 ゴウ...
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本編
じいちゃんは、凄みのある
微笑を浮かべた。
背後の護衛役がざっと15人、
一斉に殺気立った。
ヤマノと仲間たちは顔色を失い、
ついでに一人は気も失ったようだ。
ゴウ「おまえ、昨日言ってたなぁ?
極道の失礼には、詫びる
作法ってもんがあるってよ。
ああ、確かにその通りだ。
じゃあその作法に
したがって、極道流の詫びを
入れて貰うとするか。
どうせ組の名を騙った詫び料は、
1000万どころじゃねえ。
相殺しても、まだまだ
届かねえわなぁ」
ヤマノ「しょ、証拠は」
ヤマノめ、お得意の証拠は
攻撃を繰り出して来た。
が、じいちゃんは速攻で却下。
ゴウ「あ?寝ぼけてんのか?
極道の流儀に、証拠も
へったくれもあるかい。
この俺が『クロ』だと言えば、
シロでもクロだ。それが
極道の流儀なんだよ、若造」
じいちゃんの一言で、
黒スーツ軍団が素早く動いた。
ヤマノは慌てて逃げようとしたが、
がっつりとっ捕まって、
ずるずる引きずられていった。
もはや助けてと悲鳴を
上げる事も出来ないほど、
ヤツは震えあがっていた。
ゴウ「おい、ジン。話はついたぞ」
ジン「ありがとう、じいちゃん」
ゴウ「あの連中、しけた
ネット詐欺の常習犯で、うちの組の
名をちょいちょい出してたらしい。
その件でいろいろメールが
入っててな。
おまえにチェックさせてたんだが、
うまい事あいつらをおびき寄せる
きっかけを作ってくれたな」