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【第21話】出張から帰ると嫁が消えていた→重大な事実が発覚し…
前回の内容はこちら▼ 1話から読みたい方はこちら▼ 本編 俺は猛反省。子供達には 可哀そうな事をしてしまった。 ヤヨイを信じてといえば聞こえは いいが、家庭に目を向けて いなかったのは紛れもない事実だ。 これからは、何としてでも 子供達の幸...
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【第1話】出張から帰ると嫁が消えていた→重大な事実が発覚し…
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本編
とんだ恋の逃避行だったな。
D●ってオチか。
ま、父子家庭を選んで、
血のつながりが無い子供の
母親になる代わりに、
実の子を父子家庭にしてしまった。
それだけの代償を支払って、
結末がD●被害者というんじゃ、
俺のところに帰りたくもなるか。
スカオ「気の毒だな」
ヤヨイ「そうでしょう?
かわいそうなのよ、私」
スカオ「でも、俺は一般人だ。
そういうのは警察の出番だろう」
ヤヨイ「助けて!
リョウとエナの母親なのよ、私!
ちゃんと実の母が戻ってくれば、
あの子達も喜ぶわ、きっと」
スカオ「それはどうかな」
幼稚園時代に存在を否定された
子供達が、今さらヤヨイを
受け入れるとは思えない。
というか、リョウもエナも、
俺の両親に可愛がられて、
しっかり幸せを満喫しているんだ。
他人の子の母になる事を選んだ
ヤヨイに、もう出番はない。
スカオ「せめてもの情けで、
警察に通報してやるよ。
D●被害者が助けを
求めていますって」
ヤヨイ「ちょっと、やめて!
ばれたら何されるか
分からないわ!」
ヤヨイは焦って叫ぶと、
後じさりして、
あっというまに逃げて行った。
だからこその警察だろうに。
助かりたくないのかね、あいつ。