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本編

とんだ恋の逃避行だったな。

D●ってオチか。

ま、父子家庭を選んで、

血のつながりが無い子供の

母親になる代わりに、

実の子を父子家庭にしてしまった。

 

それだけの代償を支払って、

結末がD●被害者というんじゃ、

俺のところに帰りたくもなるか。

 

スカオ「気の毒だな」

 

ヤヨイ「そうでしょう?

かわいそうなのよ、私」

 

スカオ「でも、俺は一般人だ。

そういうのは警察の出番だろう」

 

ヤヨイ「助けて!

リョウとエナの母親なのよ、私!

ちゃんと実の母が戻ってくれば、

あの子達も喜ぶわ、きっと」

 

スカオ「それはどうかな」

 

幼稚園時代に存在を否定された

子供達が、今さらヤヨイを

受け入れるとは思えない。

というか、リョウもエナも、

俺の両親に可愛がられて、

しっかり幸せを満喫しているんだ。

 

他人の子の母になる事を選んだ

ヤヨイに、もう出番はない。

 

スカオ「せめてもの情けで、

警察に通報してやるよ。

D●被害者が助けを

求めていますって」

 

ヤヨイ「ちょっと、やめて!

ばれたら何されるか

分からないわ!」

 

ヤヨイは焦って叫ぶと、

後じさりして、

あっというまに逃げて行った。

だからこその警察だろうに。

助かりたくないのかね、あいつ。