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【第9話】祖父が架空請求業者に「支払いますのでウチに来て」と言ったら→翌日…
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本編
ジン「もしかして、任侠系の」
ヤマノ「そういうこった。
俺ぁ、ゴクスカ組の者だ」
ヤマノは思いっ切り、
自分が任侠団体「ゴクスカ組」の
関係者だと名乗った。
ゴクスカ組って、広域指定の
団体でも日本トップクラス。
関東から北に大きな勢力を
持っている、構成員1万人を
誇る組織だ。
ジン「ゴクスカ組の人
なんですか!?
間違いないんですか!?」
ヤマノ「てめぇ、疑うのかこら!
何なら今すぐ、てめぇのとこへ
行ってもいいんだぞ!?
サイト使用料を
払わねぇってんなら、
その筋の者が行くぞ!?
集金行ってやるから、てめぇの
目で確かめてみるか?あぁ?」
思わずスマホから耳を離したほど、
ばかでかい声で、
ヤマノは怒鳴ってきた。
もう少し小さい声でも聞こえる。
そう言いたかったが、
どうやら俺の反応は、
相当こいつを不快にさせたっぽい。
今追い打ちをかけたら、
火を噴きそう。やめとこ。
言いたいのをぐっと堪えて、
さあどう返事をしようかと
考えた時だった。
俺の背後から、ぬっと手が伸びた。