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【第18話】仏のように温厚な夫にDQN893「痛い目を見る前に金出せ」と肩を掴んだ瞬間...
前回の内容はこちら▼ 1話から読みたい方はこちら▼ 本編 手首まで隙間なく和彫りを 入れている男性、胸元に鮮やかな 桜吹雪がバーンと描かれている 男性、軽くこちらに背を向けて、 不動明王を見せつけている男性。 わああああ! こちらの皆さん、...
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本編
一人が怒鳴ると、
みんな一斉に殺気立つ。
それはそれは、
見事な連係プレーだ。
全員が、舐めてんのか、
何で組の名が出せないんだ、
などなど。大声で叫ぶ叫ぶ。
精神的には、軽く二回は
気絶コースだった。
でも、まともに怒鳴られて
いるのは私じゃない。
タイゴとかいう金髪半グレ系。
私の何倍も怖かったと思う。
タイゴ「あの、スカスカ組、です」
社長「あぁん?聞かねぇ組だな。
誰か知ってるか」
社長が周囲を見回す。
誰も知らないという反応だった。
社長「おかしいな、おい?
俺はこの道はそれなりに長げぇ。
うちの若い衆もそうだ。
なんで、誰も知らねえんだ?」
タイゴ「それはですね、
その、あのう」
タクマ「下っ端。
何なら、組長を呼んだらどうだ?」
さっきから、これがあの夫なの?
物凄い怖い目をして、彼はタイゴを
睨みつけ、冷たく言い放った。
睨まれた方は震えあがり、さらに
要領を得ないことをもごもご。
構成員「ごちゃごちゃ
言ってんじゃねえよ!
オヤジにまともな
返答もできねえのか、あぁ!?」