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【第9話】弟ばかり溺愛する両親「息子だけでいい!」→私が祖父母に引き取られ20年後…

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【第8話】弟ばかり溺愛する両親「息子だけでいい!」→私が祖父母に引き取られ20年後…
前回の内容はこちら▼ 1話から読みたい方はこちら▼ 本編 スカミ(お祖父ちゃんも お祖母ちゃんも、 おかしいと思ってるんだ。 だよね?私だって、 パパとママの子供なのに。 どうしてダイキばっかり……) 悲しくなって、ふとんにもぐ...

1話から読みたい方はこちら▼

【第1話】弟ばかり溺愛する両親「息子だけでいい!」→私が祖父母に引き取られ20年後…
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本編

スカミ「え?」

 

父「お父さんもお母さんも、

ダイキが大事なんだ。

おまえに構う時間が無い」

 

母「スカミにとっても

悪い話じゃないでしょ?

うちには、男の子がいればいいの。

ダイキはお父さんの会社の二代目

社長なの。だから特別に手を

かけて育てなきゃいけないのよ。

はっきり言うと、あんたに

いてもらっても困るのよ。

女の子は要らないの。

うちには、跡取りの男の子だけ

いてくれればいいの。

だから、お祖父ちゃんの

ところに行きなさい。

そっちなら可愛がって

もらえるんだから、

お互いにいいじゃない?」

 

父も母も、大まじめだった。

わざわざ呼びつけて、こんな話を

聞かせて。私を傷つけるのが

目的なのだろうか。

そう考えてしまうほど、

両親は冷たかった。

 

ただしその瞬間、幼いながらに

「もう無理なんだ」という

自覚も芽生えた。

 

スカミ「分かった」

 

父「おまえの荷物だ、持っていけ」

 

父は、私が幼稚園時代に

愛用していた小さな

リュックを投げてよこした。

 

中には、今となっては懐かしい

けれど、生活必需品とは言えない

当時気に入っていた小さい人形

とか、ペンダントとか、

そんなものが詰め込まれていた。

 

徹底的に、私という存在を

この家から排除したい。

両親の強い意志を感じた。