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本編
私はスカミ。
現在は27歳の大手商社に
勤めるOLだ。
私は今、交際1年の恋人
タクヤと向かい合っている。
女性としての人生で、
恐らく最大級のイベント
「プロポーズ」だ。
タクヤ「どうかな、スカミ。
俺と結婚してくれる?」
こんなに嬉しい言葉は無かった。
でも、私は即答を避けてしまった。
なぜなら、結婚というか、
そもそも家庭を持つことが
怖かったから。
プロポーズに憧れて、いよいよ
その瞬間を迎えたというのに。
暖かな家庭を築きたい気持ちは
あるのに、肝心の第一歩を
踏み出せない、その理由は。
幼少期にさかのぼる。
母「スカミ、何やってるの。
漢字の書き取り?誰がそんな事
しなさいって言った?」
父「勉強なんかは、女の子が
しなくてもいい。それより、ダイキ
のおむつでも替えてあげなさい」
物心がつく頃には、私は両親に
疎まれていた記憶がある。
私と5歳違いの弟ダイキが
産まれたあたりから、
私の生活は文字通り一変した。
それまでは、可愛がって
もらっていたと思う。
お気に入りのおもちゃや、
可愛い洋服、バッグ、そんなものが
身の回りにたくさんあった。
アルバムも、両親に囲まれて
無邪気に笑っている
私の姿で埋め尽くされていた。
ところが、幼稚園の
年中時代だと思う。
急に構われなくなった。