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【第13話】グリーン車の指定席に知らない大学生が!→妊婦の私から勝手に席を横取りし…
前回の内容はこちら▼ 1話から読みたい方はこちら▼ 本編 リン「うわ、だっさぁ!」 チナ「おっさんおるよー、 おっさん!センスないオヤジが、 お姉さんの席に居座ってるぅ」 ヒロト「は、はぁ!? なんだこのブスども!」 ヒロトは威勢よく啖呵を...
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本編
リンも負けてはいない。
ハキハキと言い返している。
一報で相棒のチナは、そっと
私を自分の席に座らせてくれた。
意外と近いところだったようだ。
チナ「お姉さん、
ちょっと座ってて。妊婦さん
なんだから、無理しないの」
彼女は優しくそう言ってくれて
から、すっと場を離れて行った。
私が本来座るはずだった席では、
ヒロトとリンが言い合っている。
リン「チケット持ってないん
じゃんか。知ってた?
チケット持ってなかったら、
電車に乗れないんだよぉー?」
ヒロト「生意気な事言ってんじゃ
ねえよ、女子高生の分際で」
リン「あ、女子高生なのは
分かったんだぁ。やっぱ若いから?
へー。で、そっちは?
どこの会社勤めのおっさんよ?」
ヒロト「俺はこう見えて
大学生だ!」
リン「ぎゃー、大学生だって!!
こんなバカ丸出しで、
大学生が務まるんだぁ?
信じらんなーい!」
ヒロト「このブス!」
リン「ブスしか言えねーのかよ、
ほんとダサいやつ。
あのさぁ?もう一回言うけど、
チケット持ってないのに、こんな
ところに入り込むんじゃねーよ。
ここグリーン車だよ?
どうしても乗りたきゃ、
ちゃんと料金払えし」
リンがそう言った時だった。
どたばたという足音が
近づいてきた。
チナ「リン、ごめーん。
やっと車掌さん見っけた」
リン「遅せーわ!
こんなバカと会話する
羽目になったじゃんか」